プログラミングとコーディング。ITに関連する言葉…だけどよくわからない、何が違うの?
と思った方に、できるだけ簡単に説明していきます。
共通点 ~ing
Programming・Coding
2つに共通していること。
最後にingがついていること、気づきましたよね。
これは、動詞を名詞で使うときにつけます。英文法的には動名詞です。
例として、
Run→Running(走ること)
Walk→Walking(働くこと)
Listen→Listening(聞くこと)
日常会話では、おもしろいことに
今からランニングしてくる!
健康のために、ウォーキングするのが日課なの。
と、+「~する」でまた動詞にして使っています。
ProgramとCodeも当てはめると、こうなる。
プログラム すること = プログラミング
(Program)(ing)(Programminging)
コード すること = コーディング
(Code)(ing)(Coding)
ちなみにerが付くと「~をする人」になり
ランナー、ワーカー、リスナー、プログラマー、コーダーとなります。
それぞれの言葉のイメージについて
次に、ProgramとCodeの意味やイメージをつかみましょう。
プログラムは、計画する、予定する
用例)運動会のプログラム表、コンサートのプログラムを確認する
イメージ:目的を実行させるために、はじめから終わりまで全体のながれを表示したもの
コードは、記号化する、規則化する
用例)バーコード、ドレスコード
イメージ:ある決まりごとにしたがって表示したもの
まぎらわしいコード
話はそれますが、「コード」といって思いつくものに
電源コードがあります。
英語表記は「power cord」。別物です。
音楽全般で使う和音コードも有名。
英語表記で「chord」。こちらも別物だとわかります。
実際に使い分けるには…
ひとことでまとめると、プログラムは全体のながれ、コードは記号化です。
それぞれの言葉のイメージはできたけど、実際にどのように使いわけるの?
【結論】
・プログラミングは、企画から完成までの工程(全体のながれ)
・コードは、プログラミング言語ルールに従って、文字をうつ(記号化する)
ことをさします。
ゲーム作成を例にします。
おもしろいゲームを思いつく
〇キャラクターやストーリーを企画する
〇◆仕様書にしたがって開発する
〇全体をみて修正する
販売する
〇の全体がプログラミング
◆の開発のみががコーディングです。
身近な料理で例えると
作りたい料理を思いつく
〇献立を考える・材料を用意する
〇◆切る、炒める、味付け等する
〇味見をして調整する・皿に盛る
提供する
〇の全体がプログラミング
◆の料理のみがコーディング
あら、普段やっていることと同じね!
そのとおり。「何を使うか」が違うだけです。
また、
一人で作るプログラミングもあれば、何人もの人が協力して作るプログラミングもある。
一人で切り盛りする料理店もあれば、料理長やコックが大勢いるホテルのレストランもあるということです。
まとめ
プログラミングとコーディングの違いは、全体か一部のみかでした。
「コーディング」をあまり聞かないのは、「プログラミング」が多くの意味を含んでいて、便利だからでしょう。
相手に伝われば、無理して使い分ける必要はありません。
以上、プログラミングとコーディングの意味と違いについてでした。