白くて丸くてやわらかいもの=大福もち。
白くて丸くて回転するもの=Vortex(ヴォルテックス)。
今回紹介するロボット。ころっとしたかわいい見た目に惹かれて、購入してしまいました。
Vortexを日本語に訳すと「渦」「渦まき」。その名前のとおり、見た目とは裏腹に勢いと回転力があります。
教育用ロボットの販売・制作を行っているDFROBT(上海)が開発した子供用ロボット。
スマホで操作できるだけでなく、iPadがあればプログラミングもできます。
さっそく、遊んでみましょう。
Vortex 基本情報
対象年齢:6歳~。
大きな箱で届く。宅配員の「重たいですよ。」という言葉通り、結構な重量感。
理由は、Vortex本体よりも中にあるMAP。
ジグソーパズル状の厚紙を組み合わせることで、サッカーコートが作れます。
今回は2体セットを用意。
重厚なふたをあけるとお目見えしたのは、白くて、丸くて、光沢のあるフォルムのVortexが2つ。まるで大福もち!
大きさは直径120㎜、高さ64㎜。重さ260g。
大人がなんとか片手で持てる大きさです。
電池は上部のふたをとって、単三電池を4本入れます。
裏の電源をONにしてみた。すると「あえぃ」と意味のわからない声をだして、光り始めた。
もう1台電源を入れると、声と目の光る色が違う。
それぞれに、個性があるようです。
電源が入っていないと、見た目はまったく同じです。見分けるためにも付属のシールでオリジナリティをだすといいです。
兄弟がいる家庭は、1台ずつ渡せばけんかになりません。
取扱説明書は、英語と中国語表記のみ。
後で説明するスマホのアプリも英語表記のみなので、親も一緒に使い方を覚えましょう。
単体では、ただのしゃべって光る大福。操作できるようにアプリをダウンロードしましょう。
iOS・Androidとも専用アプリ「VortexBot」が無料で用意されている。
アプリをダウンロードすると
・ドライブ
・おしくらまんじゅう(Bumpig)
・ダンス
・サッカー
・ゴルフ
で遊ぶことができる。
Vortex あそび方
スマホは横画面のみ。オフラインで遊べるが、Bluetoothはオンにしておきます。
Vortexとスマホをペアリングする
アプリを開いてゲームを開始しようとすると「電源を入れて近づけて」とでてきたので数秒まつ。※自動認識されます。
すると、Vortexがくるっと1周回ってペアリング(互いの機器を認識すること)できたことを知らせてくれる。スマホ側では、右上のコンセントマークで確認できる。
接続は一度アプリを閉じてしまうと切れるので、再度ペアリングしましょう。
もし、アップデートを求められたら、指示通りVortexの電源を切らず待つと自動でダウンロードが始まる。
スタート画面の設定では、Vortexの声・ライト色・表情を変更することができる。
はじめに個性があると感じたのは、設定の違いのようです。
ドライブ
まずは、ドライブ。
スタートボタンを押すと、スマホの傾きによってVortexが進む。
感度は高いので、前後左右ストレスなく操作できます。
動きは、まるでそうじきロボット。スピードは比較的速いので、上手にコントロールするためには慣れが必要。
Vortexは目があるほうが必ず前なので、向かい合ってしまうと左右が逆になるので操縦者は戸惑ってしまう。
右側のアイコンははクラクション。おもしろい声を出してくれる。
2台で障害物競争をするとおもしろそうです。
サッカー
次は、サッカーをやってみた。相手がいないので、個人練習。
今度はスマホの傾きで操作するのではなく、画面をタッチして操作する。
ジグソーパズルをつなげて、サッカーコートが完成!
縦横ともに約112㎝とビックサイズ。
ボールは、Vortexと一緒に入っていた大きいビー玉を使います。
コートに置いたとたん転がっていってしまった。
うちって、欠陥住宅?!
これまた一緒に入っていた四角いキューブ。Vortexを当てても思い通りに動かない。
四角いから転がらないよね…
家にあったオレンジのオーボール。いい感じに転がった!
ぜひ、いろいろなボールで試してみてください。対戦形式だと盛り上げること間違いなしです。
WhenDoアプリを使ってプログラミング
ここまでであれば、性能のいいラジコンロボットだが、
VortexはiPad専用アプリ「WhenDo」(ウェンドゥ)で、プログラミングもできる。
ビジュアルプログラミングといって、画面のアイコンを並べてプログラミングする。
プログラムできることは、
前後左右の移動・音楽の再生・ライトの点灯。
接近センサと赤外線センサ搭載されているので、手をかざすことで実行するプログラムを作ることができる。
一緒に入っていた冊子「The Adventures of Vortex(Vortexの冒険)」には、サンプルプログラムが記載されている。
YouTubeにチュートリアル動画があったので、こちらを見てみましょう。
「手をかずすと前に進んで止まる」プログラムと
「回っているときに手をかざすと前に進む」プログラムが紹介されている。
補足説明すると…
「手をかずすと前に進んで止まる」プログラム
When:前方のセンサが反応したら
Do:前に1秒進んで止まる&目を緑に光らせる
「回っているときに手をかざすと前に進む」
When:障害物がなければ
Do:左に回転する
When:前方のセンサが反応したら
Do:前に速いスピードで進む&頭のライトを光らせる
※速さは0から255まで選ぶことができる。
Mac限定だが、他のビジュアルプログラミングソフトであるScrach(スクラッチ)やArduino(アルドゥイーノ)とも連携可能である。
すでに、Scrachで遊んでいる子供にとっても遊び方が広がります。
Vortex まとめ
・ころっとしたフォルムとかわいい効果音でペット感覚で遊べる。
プログラミングをしなくても、ラジコンとして十分楽しめる。
・Vortexは動きが非常に活発。
スピードもあるので、存分に楽しむためには広くて平らなスペースが必要。
・日本語対応していない。
簡単な英語か中国語が読めれば問題ないです。
・単体では遊べない。
スマホアプリはAndroid4.3以降、iOSはiPhone4s以降、iPad3以降。WhenDoはiPad3以降のみ。無料でダウンロードできるので、購入前にダウンロードして動作確認すると安心。
・効果音が大きい。
集合住宅であれば、気を使わないといけないレベル。音を消す機能は見つけることができなかった。
以上、大福ロボット【DFROBTのVortex】レビューでした。