2020年の小学校プログラミング必修化で、教育機関でもプログラミングに対する関心が高まってきました。学校で経験したことは、大人になってもよく覚えていますよね。
私も中学校の授業で、画面のキャラクターを動かした記憶があります。当時は自宅にパソコンがない時代。はじめてのプログラミングに純粋に感動しました。
今回紹介するプロッチは、学校教育教材を作り続けて50年。山崎教育システム㈱が販売しているオリジナル教材の1つです。
プロッチ 基本情報
対象年齢:中学生~。中学生向けの教材ですが、小学生でも十分遊べます。
【セット内容】
・プロッチ本体
・説明書
・USBケーブル
【商品仕様】
サイズ:縦横幅110×高さ45(mm)
made in China
見た目は、青と白がはっきりしており、宇宙船を彷彿させるビジュアル。
機能は豊富で、光センサ、接触センサ、LED、ブザー、モータと盛りだくさんである。
単三電池3本必要です。
プロッチ 特徴
USBケーブル同封でわかるように、パソコンとつないで遊びます。
対応OSは、Windowsのみ。Windows10を推奨しており、Windows8.1の場合は手動でプロッチと接続が必要になります。
通信モード・転送モード
プロッチエディタ(プロッチをプログラミングするためのソフト)をパソコンにダウンロードして、データをプロッチに送ります。Scratchと同じ仕様なので、すでに使ったことがあるお子様にもおすすめ。
USBをつないだまま動かす通信モードと、データを送って動かす転送モードが選べます。
拡張できる
超音波センサ・ライントレースユニット・サーボモータが別売りされています。改造したくなったら、簡単にバージョンアップできます。
チャットプログラムがある
プロッチが2台あれば、チャットプログラムができる。
プロッチを通して言葉を送信受信できます。ネット環境が整っている現代に、なんてことのない機能ではある。糸電話同様、通信の原理を学ぶ教材として使うことができる。
プロッチ 遊び方
プロッチエディタの準備
ホームぺージからプロッチエディタ(プロッチをプログラミングするためのソフト)をダウンロード&インストールします。
AdobeAIR、ProtchEditor の2つをインストールします。インストール手順はPDFマニュアルを見ながら行うとスムーズです
右に回るプログラム
まずは、プログラムが転送できるか確認したい。サンプルデータを使ってプロッチを動かしてみる。
プログラムは、いくつかダウンロードできる。説明動画もあるので安心だ。
読み込みからデータを開く。
コメントに従って、転送モードで実行できるように「プログラム実行」ブロックと入れ替える。
「プログラム実行」ブロックをクリックして転送画面へ移動します。USBケーブルでプロッチとつなぎます。
転送が完了すれば、自動的に通信は切れるのでUSBケーブルをはずします。
転送後は、左右どちらかの接触センサを押してプログラム実行です。一度転送したプログラムは、上書きされるまでそのまま残ります。
無事に回転。5秒回転すると180℃強方向転換できる。
もう一度プログラムを実行する場合は、リセットボタンを押しましょう。
暗くなったらLEDを点灯させよう
光センサを使ったオリジナルプログラムにも挑戦!プロッチに関するプログラムはロボットタブにあります。
光センサをブロックは、プログラム実行の命令とくっつくことはできないようだ。
よく見てみると、それぞれのブロック。微妙に形が違う。ジクソーパズルのようにでこぼこ同士でないとくっつかないようだ。
出力と入力の違いでブロックの形が違うようです。
言い換えると、行動する命令と検知する命令の違いです。光センサは検知する命令なので、なにか行動する命令とセットにしないと使えないようです。
サンプルデータを参考にしながら、プログラムをくんでいきます。
「光センサが反応したら~」という命令を作りたいので、制御タブから「もし~なら」ブロック、演算タブから「<」ブロックを選択する。
今回は「光センサ左が500より大きくなったら、右のLEDを点灯する」とプログラムした。(※プロッチの光センサは100~200が明るい・800~1000が暗いと認識する)
接触センサを押してプログラム実行!
左側の光センサをふさいで暗くすると、すぐに右側のLEDが点灯した。
「ずっと」ブロックでプログラムしているので、リセットするまで点灯している。
応用すれば、道路の街灯のように明るくなったら消えて、暗くなったら自動的につく便利なライトができる。
家の中ならどこで点灯するか、試してみるのも楽しそうです
プロッチ まとめ
・サンプルデータが豊富
マニュアルを読むよりも、実際にロボットを動かすことで多くの動きを知ることができる。サンプルデータをアレンジしていくことで、気づいたら思い通りに動かせるようになってきます。
・専用ソフトがScratch(スクラッチ)と同じ仕様で使いやすい
命令のブロックをドラック&ドロップして並べるだけなので、感覚的にプログラムすることができた。
・データ転送に時間がかかる
複雑でないプログラムを転送するのも1分くらいかかる。ちょっと動きを試してみたいときは通信モードを選ぶなど、使い分けが必要。
また、プロッチを使ったオンライン教室も展開しており、より深く学ぶことができそう。
対象年齢は小学3年生~中学生を主対象としている。
https://protch-online.jacom.co.jp/lesson.html
他にも、「接触スイッチが押されたらおはようと画面にだしてみよう」
「お掃除ロボットを作ってみよう」
など、インターネット上に活用例があるので試してみてください。